末吉 宏臣

物書き、編集者。小説集『ブンガクフリマ 28ヨウ』に短編小説が掲載されています。年中無休まいにち夜の7時に小文を公開しています。いまより本気で人生と向き合うメルマガを月額400円で配信中です。ツイッターも:https://twitter.com/hiroomisueyoshi

妻の作りおきカレー。

鍋の蓋をあけると、そこには黄金色のカレー。とろとろのルーからゴロゴロとじゃがいもやにんじんが顔をのぞかせている。かき混ぜてみるとぶた肉もたっぷり。コンロを栓を急いでひねる。ポコポコとかわいらしい音をたて、部屋いっぱいに濃厚なカレーの匂いが広がっていく。落ちこんでいた僕の心は救われた。

 そのすこし前、僕は娘を寝かせつけることに失敗していたのだ。胸のなかで眠ったからと、そぉっとベッドに横たわらせる

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ただ、とにかく、座りつづける。

いやはや、思えば遠くまで来たものです。ちょうど2年前のきょう、2017年7月22日から毎日投稿をはじめました。なんとなく7月の何日かにスタートしたのは覚えていて、1週間くらい前に調べて、そこからやっぱりちょっとソワソワ過ごしてきょうを迎えました。

 あの頃の僕へ。この note を書き始めてくれて、ありがとう。そのおかげで、僕が思い出したり、想像できるだけでも、たくさんのうれしい出会いや出来事が

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末吉 宏臣 さんの 末吉さんの文章喫茶店のよ... マガジンを購入した人だけが見られるノートです。

正解探し、してんじゃないわよ!

これは合っているだろうか? 間違ってはいないだろうか? 人間である以上、誰だって失敗はしたくはありません。時間的・金銭的損失を出したり、自尊心を傷つけられたりしたくはない、当たり前のことです。だから僕らは、意識的か無意識的かにかかわらず正解探しをしてしまうんですよね。

 正解探しをしていると、動きが鈍ってしまいます。何かをやりたいと思っても、これでいいのかな、間違えてないかな、と心配になってその

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言葉はきっと、未来を変える。

胸がワクワクする言葉というものがある。もしかしたらそれは、あなたが読んでも反応しないかもしれない。その人それぞれに個性みたいなものがあって、それに合った言葉に人は反応するようにできているのだと思う。逆にあなたはワクワクしても、僕の心はピクリとも動かない言葉だってあるということだ。

 『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』などの編集者である佐渡島傭平さんがコルクインディーズを立ち上げられました。作家にとって、

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好きな環境ではたらこう。

みなとみらいの観覧車を眺めながら、カフェのテラス席でパソコンを開いて仕事をしています。晴れ間が広がり太陽がやわらかく照りつけ、海が近いので湿り気のある風が吹いてきます。クーラーにはない自然な心地よさに仕事がはかどります。

 ふっと昔はテラス席が好きじゃなかったことを思い出しました。そういえばと、過去の記憶をたどってみることに。あぁ〜、このときか。2017年の夏にたどり着きました。場所はフランス。

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