超短編小説

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お父さんのマグカップ 【一駅ぶんのおどろき】

いつの頃からか父のことが嫌いになった。高校生のときにはほとんど口もきかなかった。仕事で遅くなる日は、一緒に食卓を囲まなくてよくて、ホッとしたのを覚えている。中学生の頃はどうだったんだろう。まだ嫌いじゃなかった気はするんだけど、うーん……父の記憶があまり見つからない。それから21年の月日が流れた。

 いまのわたしは、もう二児の母親。朝起きたと思ったら、今日が終わっている。育児に家事に、、忙しさに追

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