妻の作りおきカレー。

 鍋の蓋をあけると、そこには黄金色のカレー。とろとろのルーからゴロゴロとじゃがいもやにんじんが顔をのぞかせている。かき混ぜてみるとぶた肉もたっぷり。コンロを栓を急いでひねる。ポコポコとかわいらしい音をたて、部屋いっぱいに濃厚なカレーの匂いが広がっていく。落ちこんでいた僕の心は救われた。

 そのすこし前、僕は娘を寝かせつけることに失敗していたのだ。胸のなかで眠ったからと、そぉっとベッドに横たわらせると、、、爆泣き。かわいい顔をくしゃくしゃにしかめ、「やだー、やだよーっ! 」と言わんばかりに手足をバタバタ。きょうは妻はお仕事、僕はひとり娘のお世話。ホッとひと息つこうとした気持ちをくじかれ、若干凹んでいたときのカレーは、僕を癒してくれた。

 ペロリとひと皿たいらげ終わるころには、自分でも元気になっているのがわかった。ご馳走さまでした、手を合わせて、作ってくれた妻に感謝した。ごはんって、すごい。からだの栄養になるだけではなくて、こころの栄養にもなるんだよなぁ。

 そこにかけられた手間ひま、そして込められている想い(も、きっとあるはず)が感じられたりすると、うれしさはいっそう引きたつ。また昨夜は友人でもあり、クライアントでもある人とビールとハイボールを飲みながら、しゃぶしゃぶの鍋を囲んでたのしんだ。そう、たのしんだという言葉を使ったように、食べて栄養を取り入れるだけじゃない機能が、ごはんには確かにある。

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 きょうも読みにきてくださって、ありがとうございます。目の前にあるもの以外を感じ取れる感性が高くなるほど、人生って豊かになっていきますね。

 ある友人が地元の友だちに会って、末吉さんのnoteの読者を2人増やしましたよ〜とメッセージをくれました。こういうの、やっぱり、うれしいです😆

 ビールと肉が投入される前のお鍋。きのうは牛と豚の食べくらべをしました。どっちがいいではなく、どっちも味わいが全然違ってどっちもいい。

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今日も来てくれてありがとうございます。
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末吉 宏臣

物書き、編集者。小説集『ブンガクフリマ 28ヨウ』に短編小説が掲載されています。年中無休まいにち夜の7時に小文を公開しています。いまより本気で人生と向き合うメルマガを月額400円で配信中です。ツイッターも:https://twitter.com/hiroomisueyoshi

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生きることは喰うことだ!

コメント4件

優しさの文章ですね!
ありがとうございます😊
好き、ありがとうございます!
素敵な奥様ですね😳
微笑ましいエピソードに何だか幸せを分けて頂いた気分です✨
りょうこさん、
ありがとうございます。
そんなふうに言っていただけて、僕の胸もまたほっこりとあたたかくなります😊
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