見出し画像

娘と亡き父の、ひみつの約束。 P005.

 「おしごと行ってくるね〜」朝から出掛けようとすると、娘がぼくのふくらはぎらにしがみついてくる。くりくりのお目めに涙をいっぱいに浮かべて、上目遣いでぼくを見上げている。ぴったりとくっついて自分から離れてくれる気配はない。「ごめんね。お父さん、行かなくちゃいけないんだ」とギュッとにぎりしめた小さな手をほどいて、彼女の泣き顔に背を向け、、、ることなんてできるわけありません。

 膝を折ってゆっくりとかがみ、娘のわきのしたに手を回して抱きあげました。ちいさな頭を胸にもたれかけ上機嫌。しばらく背中をなでていると、「ん。ん!」と声を出しながら、ある箇所を指さしています。何か気になるものでもあったのかなと、彼女の指先を追うと、そこには父の遺影がありました。

 これは、『ヴェヴァラサナ王国』という本(のようなもの)をご購読いただいている方だけが読めるようになっています。2,000円の買い切りで、過去の note 読み放題、ここでしか読めないコンテンツもどんどん追加予定です。

この続きをみるには

この続き:962文字
この記事が含まれているマガジンを購入する
まいにちの note をすべて読めます。ここだけでしか読めない原稿もあります。

読むだけで、あなたの人生が動き出します。これは、わたしとあなたの物語の本です。ぼくの人生とあなたの人生がリンクして、人生物語が動き出します。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

うれしいニャー。
94
物書きや編集者もやっている、偶然の風に吹かれて生きる旅人。同人誌『ブンガクフリマ 28ヨウ』に短編小説が収録されています。フォロワー1万人を目指していて、あと119人です。ツイッターもやってます。https://twitter.com/hiroomisueyoshi

コメント3件

私もそうだと思っています。
夫とは前世から、または前前前世から何かあったんだろうなと。
nakayoshiclub0316さん、こんにちは〜
思い出すことって大事ですよね。それはきっとなにかのサインだったりして。息子さんとおばあさま、きっとお話してたんじゃないかなぁ。
るいすさん、
うんうん、そうですよね。
忘れちゃってるけど、たしかに。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。