見出し画像

贅沢な環境をじぶんに準備してあげる。

ベルボーイがホテルの部屋まで案内してくれる。通称がそれなのでボーイとは書いたものの実際には中年の女性。「っく」と声にならない音が口から漏れたり、吃音症的な身体的な特徴を持っていた。けれども、だからこそ、余計にその丁寧な姿勢が際立っているようにも感じて個人的には好感を持った。ひと通り部屋の説明まで受けて、紅色の革張りのソファーに深く腰掛けた。

今日から明日にかけて都内某所にあるホテルに宿泊する。もちろんながら、台風の日を狙っていたわけではない。しかし結果的には、今回の宿泊の目的を達成するうえで効果的なのではないかと心のなかでほくそ笑んでいる。

部屋をぐるりと見渡して、その一つひとつを点検して回る。シンプルながらどれも丁寧に手入れされ管理されていることが伝わってくる。白い壁と木材の家具が温かみを与えてくれる。机の上に飾られた一輪のピンクの薔薇が可愛く存在感を放っている。

カーテンを全開にすると曇り空の東京の街並み。持ち運び可能なスピーカーを窓際に置いて、ビル・エヴァンスのYou Must Believe In Springをかける。部屋が静かでもの哀しげなメロディーに包み込まれた。ソファーにより一層深く腰掛けて目を閉じる。

コンコン。

ノックの音で目をひらき、重たいドアをひらく。お茶とお菓子を運んできてくれた。ベレー帽のような容貌をした蓋をかぶったお茶は熱々のほうじ茶。あんがい体が冷えていたことを認識させられた。何度かに分けてお茶をすすり音楽を堪能しながら肩を中心に体の緊張を緩めていった。

思う存分ゆったりとくつろいでから歯を磨いてデスクに移動して、こうして読んでくれるみなさんに向けてnoteを書き始めた。

さて、今回の宿泊の目的は執筆である。

とにかく、物を書くための、贅沢な環境を整えてあげた。じぶん自身のためだけに。そこでぼくという人間がどんな気分になり、どんな時間の使い方をするのかに興味があるのだ。ということで、これからの時間がたのしみだ。

追伸、、、
このあと初めてのメルマガを配信しようと思います。やっと、やっとこさです。気まぐれさ全開ですがご興味がある方はぜひどうぞ。

◉ 登録はこちらより
→ https://twelfth-ex.com/rg/116783/1/

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

( ´ ▽ ` )ノ
90
物書き、コンテンツプロデューサー。フランス移住を一時断念し帰国。あなたの人生が動き出す本『ヴェヴァラサナ王国』を1日1ページ更新中。ツイッターも。https://twitter.com/hiroomisueyoshi
コメント (4)
通知いただき、気になって拝見したらうっとりするような文章でフォローさせていただきました!不躾なコメント失礼しましたm(_ _)m
うっとり、、、なんと嬉しい!
初の記事読ませていただきましたよー
こちらのホテル、私も大好きなホテルです。自分の結婚式をこちらで挙げました。執筆のために宿泊とはなんと羨ましい!スキ、ありがとうございます。とても素敵な文章だったので、フォローさせていただきます。
おぉ、そうだったのですね! それは大切な場所ですね^ ^ そして、よくこの写真だけでわかりましたね〜すごい(驚
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。