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夢見る老人。

湯河原合宿2日目。二日酔いでぼんやり頭を半ば無理やりに起こして、身支度を済ませ、コーヒーを一杯飲む。「おはようございます」。仲間たちも眠そうな顔でダイニングに集まってくる。起きて20分も経たないうちに、いそいそと車に乗り込み、「いずみハルカスガーデン」なる場所へ移動した。

本当にいい笑顔のご老人おふたりと、湯河原の街と真鶴半島が一望できる絶景が、ぼくたち一行を出迎えてくれた。

湯河原駅からタクシーで10分ほどの山のなかに、突然広がる素敵な空間。おふたりの案内で奥へ進むと、ひっそりと心落ち着く庭が広がっている。なんと、日本庭園協会の元会長がデザインを手がけたそうだ。(偶然にも光が差し込み不思議な写真に仕上がった)

その奥には「長生きする竹」と「お金持ちになる竹」(と呼ばれている竹)があるという。話半分で聞きながらも、やっぱりテンションは上がるもので。ワクワクしながら、庭の奥へと進んだ。

(触ると長生きすると言われる「亀甲竹」)

(触るとお金持ちになるという名称不明の金色の竹を有り難く撫でてみた)

月並みな表現しかできないことを許してほしい。この空間、居るだけで、心も体も癒やされる。360度どこに目をやっても、やさしい景色が広がっている。やわらかい風が肌をなで、自然の青々とした香りが漂い、木々がすれる音と鳥のさえずりが耳に心地よい。これは世に言う、パワースポットだろう。

この「いずみハルカスガーデン」、冒頭にご紹介したよわい90歳を超える立石吉輝さん、80歳を超える河村久子さんが中心に、じぶんたちの手で開拓・管理をしている公園だ。ご年齢を聞いた瞬間、驚いた。しかしもっと驚いたのは、この公園の建設がスタートしたのが2011年。つまり80歳を超えた歳から動き出した計算になる。さらにさらにすごいのは、この山はもともと、人が誰も入らない、草木がボウボウに生い茂り、イノシシが山の主となり糞尿で悪臭がものすごい劣悪な環境だったということ。

「社会貢献をしたい」その一念でスタートをし、今なお消えることのない情熱の火はおふたりを動かし続けている。

「河村さんは、いつまでも夢見る少女。わしたちは、夢見る老人ですから」

そう語る、立石さんのシワだらけの顔は輝いていた。

おふたりの夢の詰まったこの公園、いまなお素敵にリニューアルされ続けている。これから菊の花を新しく植えるんですよ、と楽しそうに話してくれた。

そう、この公園は上記の写真でご紹介したお庭だけではなく、じつは3万㎡にも及ぶ広さがあるのだ。今日はおふたりの話に夢中になりタイムオーバー。明日は公園の全貌を楽しみたいと思う。

ということで、引き続き明日も、このふたりの夢がカタチになった公園について書いていこう。

【いずみハルカスガーデン】
住所:静岡県熱海市泉256-1
電話:0465-63-8627、090-5764-8062
webサイト:http://harukas.turukusa.com

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今回はあまり書けそうにないけれど、温泉はもちろん気持ちがいい。さまざまな文豪や芸術家、古くは兵士たちが湯治のために足を運んだとされるお湯はやわらかくて、芯まで沁み込んでくるよう。ずっと浸かっていたくなります。

今日は「いずみの湯」。キャッチコピーは、万葉集の時代から愛されてきた名湯、となんとも歴史を感じる。

温泉内はさすがにスマホ禁止なので、HPの写真をお借りしました。


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深呼吸、深呼吸〜。
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物書き、編集者。年内フォロワー1万人を目指してます。応援よろしくお願いします。小説集『ブンガクフリマ 28ヨウ』に短編小説が掲載。ツイッター:https://twitter.com/hiroomisueyoshi

コメント1件

なにより、このコラムの題名『夢見る老人』って言葉がいいですね。
老人にリタイアって言葉使うのが解せなくて。
見た目は老いても、心はお二人のような夢見る老人になりたいですね!
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