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僕は誰かを見失い、人は僕を見失う。

 僕がライフワークというコンセプトに出会ったのは、たぶん18歳前後だったと思う。本田健さんの本に、その言葉は出てきた。当時はそこまで印象に残らないまま、その他多数の言葉とともに僕を通過していった。その意味さえ定かではないままサラリと流れていった、、いや、正確には僕の意識が追いついていなかったのだと思う。

 その言葉が僕の人生にふたたび登場してきたのは、26、7、8歳のころである。ちょうど自分自身を変える旅に出たタイミングだ。いまの人生のあり様に疑問を感じ、これからどう生きていきたいのかを見つめる、そんな時期だった。ライフワーク、Wikipediaにはこうある。

ライフワークとは、自分のなかにある《幸せの源泉》から湧き出る情熱を使って自分らしさを表現し、まわりと分かち合う生き方と定義している。幸せの源泉とは、そこにつながるだけで、本人が幸せになるようなこと。その人らしい本質で、静かなワクワクを感じ、つきることのない情熱がある場所である。

 そう簡単にライフワークが見つかるわけもなく、それらしきものが見えてはただの勘違いだったり、とはいえやっぱりそれはライフワークの欠片でもあって、いつまでたってもたどり着かない蜃気楼を追いかけているような気分だった。じつはいまだって、十分に理解できているかというと、きっとそんなことはない。

 だからといって、20代後半のころと同じかというとそうでもなくて、(それが遅いのか早いのか僕にはわからないが)一歩ずつ前に進んでいるという確かな感覚を感じられている。

 たとえば、本当のライフワークに近づけば近くほどに、ごく個人的なものになっていく。なぜなら、その人である、ということは、それ以外の人ではない、ということで。それはまあ孤独といえば孤独なことだし、核心に近づくほど行き先を覆う霧は濃くなり、不安になることだってあるかもしれない。果たしてこのまま進んでいいのだろうか……。たとえばだけれど、常識からどんどん外れていく感じが強くなったり、と。

 でも、それはしょうがない。ファッション的ライフワークではない、真のライフワークはそういうものだと思う。しかし、キツいことばかりではなく、そこには不思議と、深い安心感というか信頼感があって。きっと、大丈夫、と。これはもう、言葉ではなかなか表現しずらいのだけれど。

 さて、ここまで書いて、最後にお知らせをさせてください。それは来年からの、この note の執筆方針についてです。あまりにも個人的な執筆方針で、どんな受け止められかたをするのか、まったくもって予想はつかないのですが、これだという感覚を頼りに次のステージへと進んでいきたいと思います。

 来年から、この note は、まいにち一頁ずつ更新されていく「本」として執筆していきます。具体的には、よる7時の公開から2日間は、これまでと同様に無料で読んでいただけます。ただし、以降は有料マガジン(本)に収載します。今後はその本にだけ載せる文章も書いていく予定です。

 なにが起こるかわからない物語が、リアルタイムに更新されていく本。まだ構想段階ですが、買ってくださった読者さんと一緒に育てていく本、この本をチケットとしたコミュニティ的要素を持った本など、「ことば」の新しい可能性をひらく本にしていきます。

 とはいえ、新しい取り組みでもあり、有料にもするため、どうなるのかまったくの未知数で。僕は誰かを見失い、人は僕を見失うことだってあるかもしれません。それでも、僕を見失わなかったあなたとつながっていたいし、そこで僕のことを見つけてくれる人とつながっていきたいと思うのです。

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 きょうも読みにきてくださって、ありがとうございます。フランス移住に向けた部屋の片づけは、通常の数倍は大変でがんばっています。本棚を整理しているとコレが出てきて、、、

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 すごく懐かしく、嬉しい気持ちに包まれています。人生のなかでも数本の指に入るおっきな出来事でした。こういうのを見ていると、「よし、もっと本気で生きるぞ」と、心に火がつきます。もっとおもしろいことをするぞ、もっとおもしろい人と何かを一緒にできる自分になるぞ。


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深呼吸、深呼吸〜。
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物書きや編集者もやっている、偶然の風に吹かれて生きる旅人。同人誌『ブンガクフリマ 28ヨウ』に短編小説が収録されています。フォロワー1万人を目指していて、あと119人です。ツイッターもやってます。https://twitter.com/hiroomisueyoshi

コメント3件

来年からもワクワクですね、お金をさほどに持っていないのですが、たいせつなことには、しっかりとつかいたいと、思っています。

末吉さんの来年、(もうじき、ですが)、購入できたらいいな、と思っています。

常識や一般論、見栄のような、体裁に本心から絡めとられないスタンスで、書かれた表現は素敵です、生きる灯火、です。

僕にとって末吉さんの紡がれる、味わい深い表現が、そのひとつに、なりつつあるのかなと思います。

来年も、より自由な表現と、豊かさの生き方に追求し、追い求める末吉さんであってください、応援しています🌟
石塚さん、ありがとうございます。
こういったメッセージの一つひとつが、ぼくにとっての灯火だったりします。
いまも来年からはじめる、 note の本のまえがきを考えている最中であります。
たのしみにお待ちください、です! そして、よいお年をお迎えください✨
末吉さんの心のこもったメッセージを、読ませていただき、心が、ほっこりしました。

来年も自分なりの足どりで、一歩ずつ進みたいな、と思っています。

末吉さんのnoteは、いちにちの、楽しみです。夜、ひとりになった、静かななかでこっそりと、読んでいるんです。

来年も、心も身のまわりも、ますます栄えてください。
良いお年をお迎えください⭐️
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