厳しいことを言ってくれる友人の存在。

重たいお腹を抱えて代官山の蔦屋まで歩いてきた。奥さんとふたり、ビルの合間に覗く夕焼け空を眺めながらのろのろ足を動かして。少し肌寒いテラス席に座ってこうして書き始めた空はもう真っ暗に染まっている。

昨夜はずいぶんとお酒を飲んだ。おかげでお昼近くまでゆっくりと眠る。そこからいくつかの仕事に手をつけて、ふと気がつくと出掛ける時間が迫っていた。急いで身支度を済ませて遅めのランチへ出掛ける。

気を許せる友人とのランチは時間が経つのが早い。話題がアメンボのように素早く不規則に移る。気がついたら軽く2時間は経過していた。おかわりにおかわりを重ね、一ヶ月分の中国茶を飲んだ気分だ。

僕が会社を辞めてアルバイトをしながらボロいワンルームのアパートに住んでいた時代から、彼はちょくちょくうちへ泊まりに来ていた。電気がつかない真っ暗なお風呂にキャンドルを灯して入ってもらっていたのを思い出し、懐かしがって笑いあった。もうなんだか身内のように感じてくる。

ひとしきり話が終わり、話題は僕の文章の話へ。時々このnoteを読んでくれているという。けっこう忙しくしている人なのに、、、じつに嬉しい。そして本気で褒めてくれた。が、である。それだけでは、終わらない。

「もっと量を書いたほうがいいよ。いま書いている量は少ないと思う。たぶん頭の中でぐるぐる回っている時間のほうが長い気がする。いまのすえきち( と彼には呼ばれている )にしか書けないものがあるから、人目を気にしないで書き散らかしなよ」

彼は真っ直ぐに目を見据えて言い切る。はじめ僕はその熱心さに負けて、目を合わせられなかった。しかし、一つひとつの言葉を心の奥に届けようと心を砕いていることが伝わってくる。僕もあらゆる言い逃れをやめて、彼の目に目を向けて言葉を心に沁みこませた。

お腹と心をいっぱいにしてこのnoteを書き上げた。もっと気楽に書き散らかす量を、回数を増やそうかな。これまた昨日、友人たちの話から着想を得た「爪剝ぎ」のお話とかね。笑

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テイク・イット・イージー
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物書き、編集者。年内フォロワー1万人を目指してます。応援よろしくお願いします。小説集『ブンガクフリマ 28ヨウ』に短編小説が掲載。ツイッター:https://twitter.com/hiroomisueyoshi

コメント3件

「爪剥ぎ」ってなんですか!!こ、怖い!
反応ポイントがそこなんですね!笑ね、怖いですよね。そう、怖いんです。この話は。
アレックス聡美さんはじめまして。そう言ってもらえて嬉しいです。また時々このnoteに遊びにいらしてくださいね〜。
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